Baby Steps

ゆっくりと歩む日々の眺めと言の葉

2020年4月の記事

蔓延する喩えの言葉

先日、長田弘さんの『世界はうつくしいと』から 戦うだとか、最前線だとか、 戦争のことばで、語ることはよそう。 という一節を引用させて戴いた。 この詩を読み返した時、だいぶ前に読んだ スーザン・ソンダク...

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非日常的月間の徒然⑩

出張帰り車を運転しながらラジオを聴いていたら、リスナーさんからの投稿で新一年生の6歳の息子さんが、この休校中にできるようになったことについての話題があった。 ピカピカの一年生の学校生活はお預けになって...

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非日常的月間の徒然⑨

自粛生活が始まって必要になったのが、私の場合はワイヤレスのヘッドホン。 狭いスペースに家族が巣篭もりし続ければやはり何らかのストレスは生じるものだが、TVっ子として育ったパートナーと、もし一人暮らしだ...

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旅する読書②

『ガウディの伝言』を読み進めていくにつれ、いま、この本に出会えてよかったと思う。 ガウディの志を受け継ぎ、ザクラダ・ファミリアの建築に携わっている方々の、オートポエティックに、あるいはレンマ的にゆっく...

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非日常的月間の徒然⑧

今朝、ちょっと気になるニュースがあった。 コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点 | The New York Times 「サイレント(無症候性)低酸素症」という厄介な性質。 我が家には心疾患と...

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旅する読書

この週末の読書は『ガウディの伝言』 サグラダ・ファミリアの主任彫刻家をなさっている外尾氏によるガウディ入門書だが、職人のレンマ的身体感覚、明快な基準数値と幾何学的なシステム、宇宙を含めた広義の自然の秩...

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非日常的月間の徒然⑦

仕事が激減している分、実家に足を運ぶ機会が増えた今月。 食品や日用品の買い出しの際に、なるべく母が公共交通機関を使わずに済むようにしたいという考えがあるのがその理由のひとつだが、心疾患のある父とは念の...

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非日常的月間の徒然⑥

この状況になって悔やまれることのひとつは 「ブダペスト展」を観にいくのを先送りしてしまっていたこと。 間近で観たかった1枚の絵 メドニャーンスキ(Baron László Mednyánszky)の ...

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詩というものの力

長田弘さんの詩を読むと 静寂と共に 心身に透明なスペースが広がる。 詩というものの力を 余白の深みを 感じる。 まるで、今の私たちに 語りかけてくるような一節を 『世界はうつくしいと』という詩集から。...

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植物性器官

レンマ学を読み込んでいくほどに、三木茂夫氏の『ヒトのからだ』に載っていた図や「植物性器官」「植物極・動物極」についての一節が鮮やかに蘇ってくる。 今はまだ、その腑に落ちるような感触を言葉に切り取るのは...

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